
現代のコーポレート・デザインにみられるシステマティックなデザイン・ソリューションは、20世紀初頭のペーター・ベーレンスたちにはじまり、それにつづくバウハウスやウルム造形大学など、ドイツのデザイナーたちが生み出しました。そして、ドイツ発のこのデザイン潮流が、経済発展した民主主義国家という戦後の西ドイツのイメージをかたちづくりました。
日曜日にやっていないと行きにくく、最終日に滑り込みで行った。
背景となっている教養が足らず、展示の構成の意図などは十分に汲み取れなかった(どのような順序で、どのようにグルーピングして展示しているのか)。そのため単に並んでいるものを眺めに行った、という程度に過ぎない体験となってしまったが、それでも十分に発見性のある展示だった。
1972年のミュンヘンオリンピックのビジュアルアイデンティティとして、「ドイツ的なもの」(色など)を注意深く排除して新しいドイツをアピールしたという一連の展示物がとても印象深い。