Kindle Unlimited で読んだ。
- 構造的理解とは言っても、「私はこのような構造で捉えている」というものなので、その大前提を間違えてはいけない
- 細かいが、「◯◯と考えられるのである。」という言い回しが多く、そのたびに「私にはそのようには考えられない」という気持ちが芽生えた
- なお、構造的理解とは言っても日本がどうあるべきという話が中心で、また専門書ではなく飲み屋で物知りおじさんが熱心に語っているのに近い
- とは言え(飲み屋の物知りおじさんの話が面白いのと同様に)、興味深いものの見方はたくさんある
- 宗教の世界観から微積分をうまく取り込めたキリスト教がイスラム教をやり返して現代を迎えているが、同様にその世界観から短期的願望を抑えることができないアメリカは世界を縮退させている、という本書の大雑把な世界史の解釈
- また、本編から脱線した「番外編」にある、歴史的な偉人と現代の人間では時間を1.5倍に引き伸ばして対応付けなければならないという私見的なものも面白い
- 現代では何かを成し遂げるために前提として身に付けなければならない情報や経験が多すぎるのだという
- 実際に幕末の偉人の年表を1.5倍にするとだいたい30半ばで頭角を現し、何事かを成し遂げるのは40-50くらいという感じ