
『キッチンの記号論』と『針の女』を見たくて行ったのだが、春まつりが思いのほか良くてかなり長居した。
キッチンの記号論には事前に用意された抑揚があり、それはA, B, Cの順序にもたらされるものだった。X, Y, Zの投げやりさにもメッセージがあった。一方の針の女は、なにか起きるかな(通行人が女性に気づいた視線を向けたとか、そのときの表情とか、感情の変化とか)と思ったときにだいたい何も起きない。このあたりの対比が楽しかった。
春まつりでは船田玉樹の『花の夕』が面白かった。後に調べたところ、
- ピンクの顔料は当時ドイツから仕入れたてのもので新しい挑戦だったらしい
- 花がなんの花かは特定されておらず、何に見立てても良いとされているらしい